普通のサラリーマンだった私がイタリアでMBA取得を目指すブログ

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2019年4月からイタリア人の妻とやんちゃな息子とミラノに移住し、9月から1年間MBAコースに通う予定の元・普通のサラリーマン(現在主夫)のブログです。

イタリア人と日本人の時間感覚の違い

みなさん、こんにちは。こぶです。

 

今回はイタリア人と日本人の時間の感覚の違いについてお話ししたいと思います。人生100年時代を見据えると、イタリア人の時間感覚が参考になるかもしれません。読者のみなさんのお役に立てば幸いです。

 

 

イタリア人と日本人の時間感覚

イタリア人の時間に対しする感覚を一言で表現すると、「ゆとり」です。悪く言うと「ルーズ」、「テキトー」です。

そして、日本人の場合は「きっちり」だと思います。これは、悪く言うと「せかせか」や「厳しい」という感じです。

 

イタリア人の友人を自宅に招いた時の話

先日、イタリア人の友人を自宅に招いて日本食パーティーを開催しました。集合時間は19時でした。

私は19時に向けて料理を準備していました。こういう私も時間にルーズなところがあるので、19時前になっても全然料理は完成していなかったのですが、19時を過ぎた頃に1人の友人から妻に連絡がありました。「30分に着く」。遅れとるではないか。

今度は別の友人から連絡があり、「30分に家を出る」とのこと。移動時間を考えると、到着は20時前となります。遅れとるではないか。

最後にまだ連絡のなかった友人から連絡があり、「扉と扉の間のスペースから出られなくなってた人を助けてたから、今から行く」とのこと。事情はよくわからんが、緊急事態を救っていたのね。ナイス。

といった具合で、最終的には20時過ぎに全員集合となりました。1時間以上たってからの開始でしたが、みんな何事もなかった感じでした。このテキトーな感じ、私はもともと嫌いではありませんし、イタリア人の親戚や友人に何度も驚かされていますので、だいぶ慣れてきました。今でもたまに唖然とすることがありますが。めっちゃ待たすやん。

 

他にも、歩行者信号が赤になりそうなとき、私はついつい走ってしまいそうになりますが、多くのイタリア人は「次、渡ればいいや」と悠々としています。

 

なぜイタリア人には「ゆとり」があるのか?

労働時間が影響していると思います。残業はほとんどしない、有給休暇は全部取得すると聞いています。先日、出会ったイタリア人は、夏休みが3週間あるのでキューバ旅行を計画中とのことでした。羨ましい。。。

多くのイタリア人から、「生きるために働く」という姿勢を感じます。「働くために生きている」ようにがむしゃらに働いていた時期のある私のとっては、非常に興味深いちがいです(その経験があってこその今の自分なので、当時は大変でしたが今では感謝しかありません)。

 

複数の時間感覚を持とう!

私は日本人の「きっちり」した時間感覚はとても素晴らしいものだと思います。予定が立てやすいので、非常に効率が良いですし、自分の時間も相手の時間も大切にできると思います。

一方で、イタリア人の「ゆとり」のある感じも、人生には必要な気がしています。

人生100年時代のような今の時代では、ときには効率が悪いように思える選択が、後の人生で効いてくることがあるのではないかと思います。

「生きる力」の養成を目指したのがゆとり教育であったように、人生100年時代においては、より良く、より幸せに生きるためには「ゆとり」もきっと大切なんだと思います。

そして、「きっちり」の人が「ゆとり」の感覚も身に付けるのは、その逆よりもはるかに簡単だと思います。まずは、点滅している青信号を渡らない、駆け込み乗車せずに電車を一本見送ってみるなど、ぜひ「ゆとり」の感覚も身に付けてみてはいかがでしょうか?

そんなことして何になるの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう価値観もあるんだと知って頂けるだけでも嬉しく思います。今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。